「フローリングは水で拭いてはいけない」とよく言われますが、実際のところはどうなのでしょうか？
木材は水に弱いというイメージがありますが、正しい方法であれば水拭きは問題ありません。
子供がいる家庭では食べこぼしでフローリングがよく汚れますよね。
水拭きができないと不便です。
私も食事の後に食卓の下を水拭きしていますが、フローリングに損傷はありません。
この記事ではフローリングの適切な水拭き方法を紹介します。
安心して、毎日の清掃を行いましょう。
フローリングの水拭き、実は問題なし！
フローリングの水拭きは実際には問題ありません。
水拭きに関する誤解は多くあります。
ここでは、水拭きを避けるべきとされる理由とその検証を行います。
- フローリングへの水拭きによる損傷は本当にあるのか？
- 水拭きによってワックスが剥がれることはあるのか？
- 水拭きによる菌の繁殖は本当にあるのか？ これらの疑問を一つずつ解き明かしましょう。
フローリングの水拭きと木材の耐水性
確かに木材は水に弱いとされています。
ですが、適切に絞った布で拭けばフローリングへの水分による損傷はほとんどありません。
木材は水を吸収しやすく膨らむ性質がありますが、多くのフローリング材は水分を吸収しづらく加工されています。
適度に水分を含ませた布で掃除することは、フローリングに大きな害を与えることはありません。
フローリングのワックスと水拭き
水拭きがフローリングのワックスを剥がすことはありません。
ワックスは水に弱いとされますが、適切に絞った布で拭くだけでは、ワックスが剥がれることは通常ありません。
日常使用でワックスは自然と薄れていきます。
ただし、フローリングの材質に不向きな洗剤を使うと、ワックスが剥がれる可能性があるので注意が必要です。
水拭きと雑菌の繁殖
水拭きが雑菌を拡散させるという心配は実際には根拠がありません。
ただし、雑菌が付着した布を使うと、それによって菌が広がることはあります。
清潔な布を使い、使用後は布を適切に洗浄し乾燥させることが重要です。
さらに、除菌を行うことで、より衛生的な環境を維持できます。
フローリングの水拭き掃除は正しい手順が重要
フローリングを水拭きで掃除する際には、傷を防ぐために正しい手順を守ることが大切です。
ここでは、その手順について詳しく説明します。
洗剤を使うと汚れが落ちやすいですが、成分によってはフローリングに悪影響を及ぼすこともあります。
適切な手順を理解していれば、洗剤を使用せずにフローリングを清潔に保つことができます。
また、おすすめの掃除用具についても紹介しますので、参考にしてください。
1.ホコリの除去
最初に、フロアモップを使ってホコリをしっかり取り除きます。
ホコリが残っていると、水拭きの際にフローリングに傷がつく可能性があります。
掃除機を使用しない理由は、排気でホコリが舞い上がり、結局フローリングに戻ってしまうためです。
簡単な平日の掃除では掃除機で済ませても構いませんが、水拭きの際は特にホコリをしっかりと取り除きたいものです。
2.水拭き
ホコリを取った後は、しっかり絞った雑巾やダスターでフローリングを素早く拭きます。
重要なのは、雑巾を十分に絞り、迅速に拭くことです。
フローリングには通常、水をはじくワックス処理が施されていますが、それでも長時間水に濡れた状態は避けるべきです。
水拭きが終わったら、通常は乾拭きの必要はありません。
雑巾をよく絞り、窓を開けて空気を循環させれば、フローリングはすぐに乾きます。
フローリングの適切な水拭き頻度と清潔を保つためのコツ
フローリングの水拭きは、月に1回が適切ですが、これは日常的に軽い掃除をしている場合に限ります。
日々の掃除をこまめに行っていれば、月1回の水拭きでフローリングを十分に清潔に保つことが可能です。
ここでは、日常のフローリング掃除の方法と水拭きの適切な頻度についてご説明します。
普段の掃除
日々の汚れを蓄積させない 日常的な掃除では、掃除機やフロアモップを使ってほこり、髪の毛、小さなゴミなどを取り除くことが重要です。
理想的には毎日掃除することが望ましいですが、忙しい場合は2、3日に1回でも効果的です。
定期的な軽い掃除によって汚れの蓄積を防ぎ、見つけた汚れはその都度水拭きで除去しましょう。
汚れを放置すると、取り除くのが難しくなり、プロの清掃が必要になることもあります。
月1回の徹底掃除
月に1度はフロアモップだけでは取り除けない、部屋の隅や家具の間などの細かい部分を徹底的に掃除します。
先に紹介した「フローリングの水拭きに洗剤は不要!?床掃除は手順が大切」の手順に従って、部屋の隅々を水拭きしましょう。
半年に1度のワックスがけ
フローリングを保護するために、半年に1度のワックスがけが推奨されます。
定期的なワックスがけは、フローリングに薄い保護膜を作り、日常の小さな傷からフローリングを守ります。
ただし、湿度が高い日は避け、天気の良い日に行うのが最適です。
水拭きの際は、空気の入れ替えをしながら行うと、より効果的です。
フローリング用モップの選び方と種類
フローリング掃除にはフロアモップが最適です。
立ったまま掃除ができるため、腰にかかる負担を減らすことができます。
フロアモップには大きく分けて2つのタイプがあります。
使い捨てシートタイプ
このタイプは、使用前にシートをモップに取り付け、使用後は取り外して廃棄します。
フローリングの掃除を手軽に行いたい場合に向いています。
使い捨てのため環境への影響はありますが、ドライタイプやウェットタイプがあり、100円ショップで簡単に購入できるのが魅力です。
交換可能な布・クロスタイプ
水拭きを頻繁に行う家庭には、布やクロスが交換可能なタイプがおすすめです。
洗って繰り返し使用できるので環境に優しく、乾拭きや水拭きにも対応しています。
ただし、使用後は布やクロスをしっかり乾燥させないと雑菌の繁殖や不快な臭いの原因になるため、乾燥には注意が必要です。
フロアモップ選びのポイント
フロアモップを選ぶ際は、柄の機能性にも注目しましょう。
以下の要点を考慮して選びます。
■柄の形状
掃除中の手の疲れを軽減するため、しっかりと握りやすい柄を選びます。
■固定部分
掃除中に力を入れてもしっかり支えてくれる固定部分が必要です。
■伸縮機能
収納スペースに合わせて伸縮できるモップは便利です。
■柄を倒した時の高さ
モップがソファーやベッドの下など狭いスペースに入るかを確認します。
価格帯はさまざまですが、自宅の状況に最適なものを選びましょう。
100円ショップやホームセンターで手軽に購入できるため、実際に店頭で試してみるのもおすすめです。
まとめ
フローリングの水拭きを行う際、しっかりと絞った清潔な雑巾を使用すれば、傷や雑菌の繁殖を心配する必要はありません。
使用中に自然に剥がれるワックスは気にすることなく、正しい手順に従えばフローリングを傷つけることなく清潔に保つことができます。
フローリングの水拭きに洗剤は基本的に不要です。
半年に1度のワックスがけを行うことで、フローリングを保護しましょう。
フロアモップも水拭きに適しています。
適切な掃除方法を身につければ、フローリングの水拭きも安心して行えますので、清潔で快適なフローリングで過ごしましょう！
