お宮参りの最適な日取りを六曜を基に選ぶ方法をご紹介します。
多くの親御さんは、「お宮参りには大安などの吉日を選ぶべきか？」と考えるかもしれません。
しかし、仕事の都合で大安に実施が難しい場合、他にどんな選択肢があるのかも考慮することが大切です。
また、お宮参りと六曜の関連性についても掘り下げてみましょう。
【お宮参りに適した日】六曜を活用して縁起を担ぐ
六曜の基本として、「大安は幸運な日」「仏滅は不運な日」という認識が一般的です。
六曜には大安や仏滅の他、4つの吉日と2つの凶日が存在し、それぞれの日に推奨される時間帯が異なります。
先勝
先勝は「早い者勝ち」という意味で、早めに行動するのに適した日です。
午前中が良い時期とされており、午後は避けるべきです。
六曜での午前中は具体的に午後2時までとされていますので、先勝の日のお宮参りは午後2時までが推奨されます。
友引
友引は大安に次ぐ吉日とされていますが、午前11時から午後1時の間だけは避けるべき時間帯です。
この時間を外してお宮参りを行うことが良いでしょう。
先負
先負は「早い者負け」という意味で、先勝の反対に位置し、午前中は避けるべきで、午後が適しています。
午後からのお宮参りが先負の日には推奨されます。
仏滅
仏滅は六曜中で最も不運な日とされ、一日中避けるべき日です。
仏滅の日にお宮参りなどのお祝い事を行うことは一般的に避けられます。
大安
大安は六曜の中で最も縁起が良い日で、一日中適しています。
ただし、多くの人が同じ日に行うため神社が混雑する可能性が高いです。
早めに計画を立てることが推奨されます。
赤口
赤口は仏滅と同様に凶日とされていますが、午前11時から午後1時の間だけは吉とされるため、この時間帯にお宮参りを行うことがおすすめです。
ただし、「赤」の文字から火事や怪我などの事故に注意が必要な日でもあります。
お宮参りの日程の選び方
お宮参りは多くの人が吉日である大安を選びたがりますが、仏滅などの凶日は避けたいと考えることが一般的です。
ただし、赤ちゃんと母親の健康が最も優先されるべきです。
地域によっては異なることもありますが、一般的には男の子は生後31日目、女の子は32日目にお宮参りを行います。
これはガイドラインに過ぎず、厳格に守る必要はありません。
生後間もない赤ちゃんの免疫力はまだ未発達であり、厳しい気候や流行病の時期には特に注意が必要です。
また、産後一ヵ月のお母さんもまだ完全には体調が戻っていないことが多いため、無理をせず、体調を最優先にお宮参りの日程を決めることが重要です。
お宮参りと六曜の関連性について
六曜は中国から起源を持ち、日本には鎌倉時代末から室町時代にかけて伝えられました。
六曜については様々な起源説がありますが、一説には、中国で賭け事の適切なタイミングを判断するために日々の吉凶を定めるシステムとして発展したとされています。
初期の六曜では、「勝」を意味する先勝が最も縁起が良いとされていたことがあります。
日本では江戸時代に庶民に広まり、戦後には現在の「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の六つに整理されました。
六曜の名称や意味は時代とともに変化しており、明確な定義が存在しないことがわかります。
また、六曜が元々神社の祭事とは関連がないため、お宮参りなどの神事の日取りを六曜に基づいて選ぶ必要は特にありません。
お宮参りに適さない不吉な日について
六曜以外にも縁起の悪い日は存在します。
このセクションでは、六曜以外でお宮参りに不適切とされる不吉な日に焦点を当てて解説します。
不成就日
不成就日は特定の選日で、この日に何かを始めても成功しないとされています。
選日と六曜は異なるシステムであり、時にはこれらが重なることがあります。
例えば、六曜の吉日である大安と不成就日が同日に重なる場合、その日の吉効果は半減されると言われています。
受死日
受死日はカレンダー上で特に縁起が悪いとされる日で、葬式以外の行事には非常に不適切であり、全体として大凶日とされます。
これらの日はお宮参りのような祝い事には適さないため、避けることが推奨されます。
お宮参りのタイミングと適切な期間
お宮参りは通常、男の子は生後31日目、女の子は32日目に行われることが多いですが、地域によっては生後100日前後に行う習慣もあります。
そのため、一般的には生後3ヵ月以内にお宮参りを行うと良いとされています。
この期間はガイドラインに過ぎず、生後100日を過ぎてもお宮参りを行うことは可能です。
特に、赤ちゃんやお母さんの体調が不安定な時は、無理をせず、体調が整ってからお宮参りを行うことが推奨されます。
多くの神社では、遅れて行う家族に対しても柔軟に対応し、祈祷を提供しています。
ただし、生後1年を超えてしまうと子どもの初誕生日と重なることがあるため、遅くとも生後半年ごろまでにはお宮参りを行うように計画することが望ましいです。
お宮参りの縁起の良い日選び
お宮参りに最適な日を選ぶ際、六曜では大安、友引、先勝がおすすめされますが、注意が必要な時間帯もあります。
特に友引の午前11時から午後1時、先勝の午後は避けるべきとされています。
また、先負は午後が吉とされる一方で、一般的に神社へは午前中に参拝することが推奨されているため、午後のお宮参りは避けた方が良いとされています。
さらに、六曜以外にも吉日は存在し、一粒万倍日、天赦日、母倉日がその例です。
特に、大安とこれらの日が重なると、非常に縁起が良いとされ、多くの人に選ばれる大吉日となります。
