電車に乗るつもりはなかったのに、うっかり改札を通ってしまった…。
あるいは急にトイレに行きたくなって、駅構内だけ利用したい…。
そんな経験、ありませんか?
今回は、Suicaを使って改札を入ったあと、電車に乗らずにすぐ出ることができるのか、またその際の料金やルールについて、分かりやすくご紹介します。
Suicaで入ってすぐ出ることはできる?仕組みと料金の基本ルール
JR東日本では「タッチでエキナカ」というサービスを提供しています。
このサービスを利用すれば、Suicaで改札を通っても電車に乗らずに、同じ駅から出ることが可能です。
ただし、いくつかの条件があります。
まず、改札を通ってから2時間以内に出場する必要があります。
それを過ぎると、自動改札からは出られなくなってしまうので注意が必要です。
また、利用料金は大人150円、子ども70円で、これは通常の入場券と同じ金額に設定されています。
利用できる駅は?対象エリアと注意点をチェック
「タッチでエキナカ」は、基本的にSuicaが利用できるJR東日本の駅で使うことができます。
ですが、すべての駅で対応しているわけではないため、いくつか注意点があります。
利用できない例
- JR東日本以外の鉄道会社(私鉄・地下鉄など)が管理している駅
- 簡易型のSuica専用改札機しかない駅
- 新幹線専用の駅
さらに、改札口の種類にも制限があります。
たとえば、私鉄との連絡改札口、新幹線専用改札口、簡易Suica改札機などでは「タッチでエキナカ」は使えません。
こういった対象外の駅で構内に入りたい場合は、これまで通り紙の入場券を購入する必要があります。
なお、その料金は地域によって異なり150円~200円に設定されています。
改札を通ったけどすぐに出たい…そんな時の正しい対応とは?
電車に乗るつもりで改札を通ったけれど、予定が急に変わったり、うっかり間違って入ってしまったりすること、ありますよね。
「タッチでエキナカ」を使いない駅の場合、「やっぱり出たい!」というとき、どうすればいいのか、状況別に対処法をご紹介します。
駅員がいない駅ではどう対応する?無人改札のケース
無人駅で改札を通ってしまったけれど、電車に乗らずに出たい…。そんなときは、まず落ち着いて対応することが大切です。
多くの無人駅には「インターホン」や「乗車証明書発行機」が設置されています。
ICカードで入場した場合、そのまま出てしまうと「入ったまま」の記録が残ってしまい、次回の利用時にエラーが出る可能性があります。
そのため、インターホンを使って「すみません、間違えて改札に入りました。出たいのですがどうすればいいですか?」と丁寧に伝えましょう。
係員が対応可能な場合は、案内に従って正しく処理してもらえます。
無人駅では、改札近くに設置されている案内板や通話ボタンの場所を確認して対応しましょう。
自動改札を通った直後に出たくなったら?
自動改札を通過した直後に「やっぱり出たい…」と思ったときは、すぐに駅員に申し出るのがもっとも確実です。
「すみません、間違えて通ってしまいました。出たいのですが」と伝えることで、状況に応じて入場の取り消し処理をしてもらえます。
ただし、改札を通ってから時間が経過していると入場料金が発生することもあるので、気づいたら早めに行動するのがベストです。
もし駅に駅員がいない場合は、改札口にあるインターホンで事情を説明しましょう。
自動改札のランプが点滅していても慌てず、正直に説明すれば大丈夫です。
ICカードで入場してしまったけど出たいときのポイント
SuicaやICOCAなどのICカードをタッチして入ったけれど、電車に乗らずに出たい…。そんな場合は、特に注意が必要です。
入場の記録だけが残ったままになると、次に改札を利用するときにエラーが出る可能性があります。
そのため、駅員に「ICカードで入場しましたが、乗車しないので出場の処理をお願いします」と申し出ましょう。
駅員がいないときは、出口のインターホンで同様に説明すれば、正しい手続きを案内してくれます。
また、駅構内での買い物やトイレ利用など、短時間の用事で出場する場合も、事前に伝えておくと安心です。
黙って出てしまうと、不正利用とみなされてしまう可能性もあるので、きちんと対応しましょう。
知っておきたい!Suica定期券ユーザーのための賢い駅構内の使い方
Suicaの定期券をお持ちの方は、まず駅員に確認するのがスムーズです。
定期券の区間外の駅で改札を通ってしまっても、「タッチでエキナカ」サービスを利用することができます。
このサービスでは、改札を通ってから2時間以内であれば、電車に乗らなくても大人150円・子ども70円で改札から出ることが可能です。
さらに駅を効率よく利用するには、駅構内案内アプリを活用するのもおすすめ。
トイレや売店の場所を事前にチェックしておけば、必要な用事を短時間で済ませることができます。
制限時間を気にせず動けるので、非常に実用的ですよ。
また、このサービスはSuica以外の主要な交通系ICカードにも対応しています。
利用可能なカードは以下の通りです。
- PASMO
- ICOCA
- Kitaca
- TOICA
- manaca
- SUGOCA
- nimoca
- PiTaPa
- はやかけん
- icsca(仙台市交通局エリア)
スマートフォンをご利用の方は、モバイルSuicaやApple PayのSuica、その他各社アプリで発行したICカードでも使えます。
新幹線の改札は別扱いなので要注意!
在来線とは異なり、新幹線の改札では「Suicaで入ってすぐ出る」という使い方はできません。
この場合は、事前に入場券を購入する必要がありますのでご注意ください。
駅構内をちょっと利用したいだけの時ほど、時間に余裕がないことが多いですよね。
そんな時は迷わず、駅員さんに声をかけてみましょう。きっと親切に対応してくれるはずです。
「タッチでエキナカ」は、いくつかのルールを理解しておけば、とても便利に使えるサービスです。
シチュエーションに応じて、上手に活用してみてくださいね!