エンボスヒーターは風力が低いにも関わらず高い加熱効果を誇り、手作り工芸には欠かせないツールです。
しかしながら、この便利な道具は普通のホームセンターや電気屋さんではなかなか見つけられず、通常はオンラインで購入することになります。
手作りの作品を作る際に、エンボス加熱器のメリットを生かしたいですよね。
そこで、家にあるものを利用してエンボス加熱器に代わる方法を8つご紹介します。
さらに、家庭用ヘアドライヤーがエンボス加熱器の代用としてどれほど有効かも試してみました。
手元にあるものでエンボス加熱の代用をし、世界に一つだけの特別な手作り作品を作成しましょう。
ただし、レジン作品を本格的に作るなら、スムーズな制作のためにエンボス加熱器を一つ持つことを推奨します。
エンボスヒーターの代わりになる8つの方法
エンボス加熱器が手元にないと、レジン作品の気泡除去に頭を悩ませるかもしれません。
幸い、身の回りにあるもので代用できる方法はたくさんあります。
ここでは、エンボス加熱器の代わりになる家庭用アイテムを使った8つのアイデアをご紹介します。
ヘアドライヤー
ご家庭に常備されているヘアドライヤーは、暖かい風を利用して、特別なツールなしで作業を行うのに役立ちます。
ただし、その強力な風力には周囲の小物を飛ばさないよう注意が必要です。
湯せん
レジン作業において、湯せんを使うとレジンの粘度が下がり、気泡が抜けやすくなります。
適切な温度管理で、美しい仕上がりを実現できます。
ヘアピン
身近にあるヘアピンを使って、レジン内の細かい気泡を取り除くことができます。
その独特な形状が気泡を効果的に取り除くのに役立ちます。
爪楊枝
爪楊枝は、手軽に利用できる便利なツールです。
使用後は廃棄できるため、色混合時の問題を避けることができます。
ライター
ライターの炎を使ってレジン表面の気泡を一気に取り除く方法ですが、火の扱いには特に注意が必要です。
温める方法
暖かいものの上にレジンを置くだけで、気泡を抜くのに役立ちます。
特に冬場には、家庭内での暖房器具を利用することができます。
スポイト
スポイトを使って、レジン内の気泡を直接吸い取る方法です。
しかし、力加減に注意して、レジン液を余計に吸い取らないようにしましょう。
綿棒を使った方法
綿棒で気泡を押し出す方法もありますが、綿棒の繊維が作品に混入しないよう注意が必要です。
これらの方法は、特別なツールがなくても家にあるものでレジン作業を進めるのに役立ちます。
気泡除去のために、これらの技法を組み合わせて使用することも一つの良い戦略です。
エンボスヒーターの魅力
エンボスヒーターは、DIYや手作り品の制作に非常に役立つツールです。
手作り活動が初めての方にとっては、このツールが新しい発見かもしれません。
私自身、手作りを始めた当初は、エンボスヒーターのことを知りませんでした。
この便利なツールは、手作りプロジェクト専用に設計された温風を提供する持ち運び可能なヒーターで、多くのDIYプロジェクトに利用されています。
最大250℃の温風を出すことができるため、さまざまなクラフトプロジェクトをスムーズに進めることができます。
製品によっては、120℃から150℃の低温設定や、250℃から300℃の高温設定を備えているものが一般的です。
エンボスヒーターを活用できるプロジェクトには、以下のようなものがあります
- レジンの気泡除去
- シュリンクプラスチックの加工
- エンボス加工
- プラスチック粘土の柔軟化
- キャンドルの作成
これらはエンボスヒーターを使用することで、より効率的に作業を進めることができる例です。
特にレジン作業では、気泡を取り除くためによく使用されます。
レジンクラフトに興味があるなら、このツールの利用をお勧めします。
オンラインで約2,500円で購入可能ですが、インターネット以外では購入が少し難しいかもしれません。
大型ホームセンターや家電量販店ではあまり見かけず、手芸店などの特定の専門店でしか取り扱っていないことが多いです。
取り扱いの種類も限られており、通常は1〜2種類のみです。
エンボスヒーターを店頭で見つけるのが難しい場合でも、必要な情報を知っていれば、オンラインでの購入が最適な選択になります。
エンボスヒーターの購入を考えている方は、ぜひこの情報を参考にしてください。
エンボスヒーターとヘアドライヤーの比較検討
エンボスヒーターとヘアドライヤーは、一見すると似たような機能を持っているように思えますが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。
エンボスヒーターとヘアドライヤーの比較をしてみました。
特徴
■エンボスヒーター
- 温度設定: 弱は120℃、強は250℃
- 風量: 弱温設定で弱風、強温設定で強風
- 気泡除去性能: 強温・強風で1分以内にほとんどの気泡除去可能
■ヘアドライヤー
- 温度設定: 約100〜120℃
- 風量: エンボスヒーターの強風設定の約2倍
- 気泡除去性能: 弱風で1分以内に大きな気泡のみ除去可能
この比較から、温度と風量の点で明らかな違いが見て取れます。
エンボスヒーターは、より高温で特定の小さな範囲を集中的に加熱できるよう設計されており、クラフト作業での細かな加工に適しています。
一方、ヘアドライヤーは広範囲を温めることを目的として設計されており、そのための強力な風量を持っています。
エンボスヒーターは、低風量でも高温に達することができるというのが大きな特長です。
ヘアドライヤーを使う場合は、強風が作業に与える影響に注意が必要ですが、大きな気泡を取り除く目的では効果的であることがわかります。
レジン作品で意図的に気泡をデザイン要素として残す場合もあります。
そのような場合、ヘアドライヤーを使って大きな気泡を取り除き、細かい気泡を残す方法が一つのアプローチとなり得ます。
エンボスヒーターを持っていないが、大きな気泡だけを素早く取り除きたいときは、ヘアドライヤーを代用品として使うことも一つの選択肢です。
道具不要でレジン作業をスムーズに!気泡対策テクニック
気泡を完全に防ぐのは難しいかもしれませんが、手元にあるものだけで気泡の発生を抑える方法が存在します。
ここでは、特別な道具を使わずに実践できる、気泡を減らす5つのコツを紹介します。
レジンボトルを斜めにセット
作業開始前、レジンのボトルを斜め45度に傾けて反対側に置くことで、ボトル内の気泡が上昇しやすくなります。
この一手間で、レジンを使用する際に気泡が出にくくなります。
ただし、ボトルが漏れないように、キャップをしっかり閉めることが重要です。
室温を調整して作業
レジン作業は、室温が暖かい場所で行うと良いでしょう。
寒い環境下ではレジンの粘度が上がり、気泡が消えにくくなりますが、温かいと粘度が下がり、レジンがサラサラになり扱いやすくなります。
レジンを湯煎で温める
使用前にレジンボトルを湯煎すると、レジンの粘度が下がり、気泡が抜けやすくなります。
湯煎は約60〜70℃のお湯で行い、過度に温めないように注意してください。
電子レンジやオーブンの使用は避けてください。
最初のレジンは別容器へ
レジンをボトルから出す際、最初に出る部分を別の容器に分けると良いでしょう。
初めに出るレジンには気泡が多く含まれることがあるため、これを分けることで作品内の気泡を減らせます。
軽くたたいて気泡を浮かせる
既にレジンを注いだ後に気泡が見つかった場合は、作品を軽くたたいて気泡を浮上させましょう。
しかし、強くたたき過ぎるとレジンがこぼれる恐れがあるため、力加減には注意が必要です。
長時間放置で自然に気泡を抜く
もう一つの方法として、レジン作品を長時間放置することも有効です。
この方法はエンボスヒーターを使用するのと同様の効果が期待でき、特に時間が許す場合におすすめです。
放置する際は、紫外線やホコリから保護するためにアルミホイルなどでカバーしましょう。
ただし、気泡が抜ける効率はレジンの種類や粘度、そして室温によって異なります。
まとめ
エンボスヒーターは、温度が250℃に達しやすく、クラフト作業をしやすくする穏やかな風を提供します。
レジン作業において、エンボスヒーターは気泡を取り除く際に役立つツールです。
エンボスヒーターには、8つの代替手段が存在し、それらを組み合わせて使うことも一つの手です。
エンボスヒーターとドライヤーの主な違いは、風の温度と量にあります。
エンボスヒーターは、特定の小さな領域を正確に加熱する能力があります。
大きな気泡もドライヤーを用いて除去することが可能です。
エンボスヒーターはクラフト活動に非常に便利なツールですが、今回紹介したように、様々な代替法が存在します。
これらの代替法やプラスチックシートの活用を通じて、安全かつ楽しくクラフト活動を行っていただけることを願っています。
ユニークで自分だけの作品を作る喜びを、存分に享受してください!