オイルヒーターを使用して電力料金が予想外に高くなってしまったと感じた経験はありませんか?
一般に、オイルヒーターは他の暖房機器に比べて電力を多く消費するとされています。
そこで、電力料金を抑えるための方法を早速見てみましょう。 実は、オイルヒーターが電力を多く消費するのには、いくつかの理由があります。
オイルヒーターの特徴を正しく理解すれば、他の暖房機器と比較しても効率よく使えます。
しかし、使い方を間違えると、電力料金が高くなってしまうこともあります。
この記事では、次のポイントに焦点を当てています。
- オイルヒーターで電力料金が高くなる主な理由
- 電力料金を節約するための実用的な5つの方法
- あまり知られていないオイルヒーターの利点
オイルヒーターの特性を把握し、賢い節約方法で今日から電力料金を節約しましょう。
オイルヒーターの高い電力コストについて!その理由とは?
オイルヒーターを使う際の電力コストがなぜ増えるのか、その主な理由を詳しく見てみましょう。
まず、以下の点に注目します。
- オイルヒーターは長時間使用される傾向がある
- 月間の電力料金は平均で約1万円
- エアコンと比較して、オイルヒーターの方が電力コストが高め
これらの点を一つずつ詳しく検証してみましょう。
オイルヒーターは長時間使用される傾向
オイルヒーターは長時間使用される傾向にあります。
これは、オイルヒーターが長時間稼働することが多いからです。稼働中は電力を消費し続けるため、電力料金が増加する可能性があります。
長時間使用される理由は以下の通りです。
- ヒーター内のオイルを温めるのに時間がかかる
- 部屋を十分に暖めるためには30分から1時間程度かかる
- 頻繁に電源をオフにすると、部屋の温度が十分に上がらない
このように、オイルヒーターは徐々に部屋を暖める特性があるため、長時間の使用が一般的です。
月間の電力料金は平均で約1万円
オイルヒーターを使うと、一ヶ月の電気料金はどれくらいになるのでしょうか。
皆さんも気になるところですよね。
今回は、オイルヒーターの中でも主要メーカー「デロンギ」のモデルを例に、電気料金を計算してみます。
スペックは以下の通りです。
- 機種:デロンギ オイルヒーターリビング用(10畳)RHJ75V0915-GY
- 適用面積:~10畳
- 1kWhの電気代:31円/kWh
- 消費電力:600~1500W
1日9時間使用すると仮定しましょう。
この場合、オイルヒーターを「高」設定で使用した際の電気代は
■1時間あたりの電気代
600W÷1,000×1時間×31円/kWh=18.6円
1500W÷1,000×1時間×31円/kWh=46.5円
■1日あたりの電気代
600W÷1,000×9時間×31円/kWh=167.4円
1500W÷1,000×9時間×31円/kWh=418.5円
高で運転した場合、1ヶ月の電気料金は約12,555円という計算になります。
エアコンとオイルヒーターの電気代の比較 どれくらい節約できるのか?
例えば、消費電力が690Wのエアコンを使用するとします。
この場合の消費電力量は次のようになります。
1日(9時間)利用した場合:690W×9時間=6.21kWh
電気代はそれぞれ次のようになります。(電気料金単価はる31円/kWh(税込)とします)
1日(9時間)利用した場合:6.21kWh×31円/kWh(税込)=192.51円(税込)
1か月使用すると、5,775円となります。
先ほど紹介したデロンギ オイルヒーターリビング用(10畳)RHJ75V0915-GYを高で1か月使用した場合の電気代は約12,555円でしたので1か月あたり約7000円の差がでます。
(高で使い続けた場合ですので、設定によって変動します。)
電気代を節約するための5つのポイント
オイルヒーターの特性を理解し、使用方法を工夫することで電気代を節約することができます。
以下の方法を試してみてください。
- オイルヒーターを窓際や壁際に設置する
- 設定温度を少し低くする
- 使用しない時は早めに電源を切る
- 他の暖房器具と併用する
- 部屋の空気を効率的に循環させる
これらの節約方法はすぐに試すことができます。ぜひ実践してみてください。
オイルヒーターの最適な設置場所
オイルヒーターを効率的に使用するためには、窓辺や壁際に置くことが重要です。
窓からの冷気や壁からの熱の流出が多いためです。
オイルヒーターをこうした場所に設置すると、冷気の侵入を防ぎ、部屋を均等に暖めることができます。
さらに、断熱シートや断熱カーテンの使用も効果的で、部屋の暖かさを保つのに役立ちます。
オイルヒーターの温度設定
オイルヒーターはエアコンと異なり、低い温度設定でも十分な暖かさを提供します。
壁や床を通じて部屋全体を暖めるため、設定温度が20℃でも快適に感じられます。
節電するためには、温度設定を2〜3度低くすることがおすすめです。
エコモードや省エネモード付きのモデルでは、自動で温度を調節してくれるため、さらに便利です。
オイルヒーターの使用時間
オイルヒーターは一度暖まるとしばらく暖かさが持続します。
この特性を利用して、使用終了の1〜2時間前に電源を切ると、無駄な電力消費を減らすことができます。
タイマー機能が付いていれば、これを利用することで節電に役立ちます。
他の暖房器具との併用
オイルヒーターだけでは部屋全体を素早く暖めるのが難しいので、他の暖房器具との併用が有効です。
例えば、電気カーペットや電気毛布、こたつは足元を直接暖めることができ、ストーブやパネルヒーターは即座に暖かさを提供します。
部屋の空気循環
サーキュレーターや扇風機を使って部屋の空気を循環させると、暖かい空気を部屋全体に均等に広げることができます。
冷たい空気は下に溜まりやすく、暖かい空気は上に上がりやすいので、空気の循環は部屋を均一に暖め、電気代の節約にもつながります。
オイルヒーターのメリット
オイルヒーターは電気代が高い傾向にありますが、そのデメリットを補う多くの利点が存在します。
これらの魅力が、多くの人々にオイルヒーターの使用を選ばせています。
空気の清潔さを保つ
オイルヒーターは温風を発生させないため、ホコリやハウスダストが舞い上がることが少なく、空気を清潔に保てます。
燃焼を伴わないので、不快な臭いや一酸化炭素中毒のリスクがなく、頻繁な換気の必要もありません。
乾燥を防ぐ
他の暖房器具と比較して、オイルヒーターは空気を乾燥させにくいです。
これは、特にお肌や喉の乾燥を防ぐのに役立ちます。
ただし、完全に乾燥を防ぐわけではないので、加湿器の使用やタオルを干すなどの対策が効果的です。
静かな運転音
オイルヒーターは可動部品がないため、運転中の音が非常に静かです。
このため、特に寝室での使用に適しています。
ただし、時々内部と外気温の温度差により、結露が発生してパチパチと音がすることがありますが、これは一時的なものです。
安全性の高さ
オイルヒーターの表面温度は約60℃で、重度のやけどのリスクが低いです。
これは特に子供がいる家庭にとって安心です。火を使わないので安全性も高いですが、過去の事例から注意が必要です。
使用上の注意として、洗濯物やカーテンから適切な距離を確保し、専用のコンセントを使用し、安定した平面に設置することが大切です。
簡単なメンテナンス
オイルヒーターは内部のオイルが劣化しにくいため、オイルの補充や交換の必要がほとんどありません。
本体の掃除も簡単で、定期的なフィルター掃除や燃料の補充が不要です。これによりメンテナンスの手間が省けます。
オイルヒーターの電気代を賢く抑える方法
オイルヒーターは一般的に電気代が高いですが、賢い使い方をすれば他の暖房器具と同じように効率的に使うことができます。
以下の節約戦略を試してみましょう。
- オイルヒーターの設置場所 オイルヒーターを窓際や壁際に置くことで、冷気の侵入を防ぎ、効率的に部屋を暖めることができます。
- 温度設定を調整する 温度設定を適度に低めにすることで、無駄な電力消費を抑えます。
- 使用しない時は電源オフ 必要ない時は早めに電源を切ることで、電気代を節約できます。
- 他の暖房器具との併用 オイルヒーターを他の暖房器具と一緒に使うことで、暖房効率を高めます。
- 部屋の空気を循環させる 部屋の空気を効果的に循環させることで、均一に暖めることができます。
これらの方法を実践することで、オイルヒーターの電気代を節約することが可能です。
電気代の高さに悩んでいる方は、ぜひこれらの節約方法を試してみてください。
寒い季節もオイルヒーターを賢く使って快適に過ごしましょう。