通常、衣類用として知られるオキシクリーンを浴槽の清掃に使うことは、多くの人が疑問に感じるかもしれません。
衣類用のオキシクリーンを浴槽で使うのは適切なのでしょうか?そして、それにより浴槽が傷むことはあるのでしょうか?
これに関しては、一般的に使用しても浴槽が壊れることはありませんが、特定の素材の浴槽には不向きで、そういった素材の浴槽では損傷するリスクがあると言えます。
また、正しい方法で漂白剤を使わないと、浴槽にダメージを与える可能性もあります。
この記事を読めば、以下のことが分かります
- 金属、木材、大理石製の浴槽でのオキシクリーン使用時の注意点
- 適切な浴槽の掃除方法とオキシクリーンの正しい使い方
- 初心者でも安全に使える掃除のポイント
浴槽清掃時のオキシクリーン使用における注意点と使用禁止素材について
オキシクリーンは浴槽に使用しても問題ありませんが、浴槽の素材によっては損傷のリスクがあるため、注意が必要です。
浴槽の色褪せや損傷を防ぐため、お使いの浴槽がオキシクリーン使用禁止の素材でないことを確認しましょう。ここではオキシクリーン使用禁止の素材をいくつか紹介します。
オキシクリーン使用禁止の素材
オキシクリーン使用禁止の素材はこちらです。
- 水洗いできない素材(ウール、ウール混紡、シルク、シルク混紡、革製品など)
- 塗装された金属
- アクセサリー、麻、チーク材、仕上げ木材、酸化系漂白剤使用禁止の物品
以下の浴槽素材にはオキシクリーンを使用しないでください
これらの素材の浴槽をお持ちの場合、オキシクリーンを使用すると損傷する可能性があります。
一般的に家庭用の浴槽は「FRP(ガラス繊維強化プラスチック)」で作られており、この素材はオキシクリーン使用に適しています。
ただし、排水口がプラスチックやステンレス製であっても、自宅の浴槽の素材を確認することをおすすめします。
浴槽清掃におけるオキシクリーンの効果的な使用方法
ご自宅の浴槽がオキシクリーンの使用に適しているか確認した後、適切な清掃方法を学んでみましょう。
浴槽には単一開口部と二重開口部の2種類があり、それぞれ異なる清掃方法が必要です。
浴槽を清掃する前に、ご自宅の浴槽が単一開口部か二重開口部かを確認することが大切です。
ここでは、それぞれのタイプの浴槽の清掃方法についてご紹介します。
単一開口部タイプの浴槽
このタイプの浴槽の清掃には、オキシクリーンを使った浸け置き方法が効果的です。
一般的には、2ヶ月に1回の清掃が推奨されますが、浴槽を頻繁に使用する家庭や、いつも清潔に保ちたい場合は、月に1回の定期清掃が良いでしょう。
単一開口部の浴槽を清掃する方法
単一開口部の浴槽を効果的に清掃するための手順は次の通りです。
手順1: 水の溜め方
開口部から約5cm上まで水を溜めます。
この時、フィルターが水にしっかりと浸かるようにしましょう。
手順2: オキシクリーンの使用
約500〜600gのオキシクリーン(または付属のスプーンで15〜20杯分)を水に入れ、よくかき混ぜます。
手順3: 追い炊きをする
オキシクリーンを入れた後、約5分間追い炊きをします。
この際の水温は40〜50度が適切です。
手順4: 水の排出
追い炊きから4時間以上経過した後、水を排出します。
手順5: 再び水を溜める
前と同じ方法で、開口部から約5cm上まで再び水を溜めます。
水温は40〜50度に保ちます。
手順6: 追い炊きと排水を繰り返す
手順3から5までを2〜3回繰り返し、浴槽をきれいにします。
手順7: フィルターの洗浄
最終的に浴槽のフィルターを取り外し、ブラシなどで洗浄します。
これで単一開口部の浴槽をオキシクリーンを使って清掃する手順は完了です。
この方法は比較的簡単ですが、漬け置き時間が長めで、それに続く工程が多いため、時間に余裕を持って行うことをお勧めします。
二重開口部浴槽の効果的な清掃方法
二重開口部の浴槽を清掃する際は、オキシクリーンを直接開口部に入れ、シャワーやホースを使用して汚れを落とす必要があります。
このタイプの浴槽の清掃は月に1回が推奨されています。
単一開口部の浴槽と比べると手順が多いものの、作業時間は比較的短めです。
二重開口部浴槽の清掃手順
手順1: 下部開口部の塞ぎ方
下部開口部に布やタオルを詰め、水が漏れないようにします。しっかりと開口部を塞ぐことが重要です。
手順2: 上部開口部へのオキシクリーンの入れ方
オキシクリーンを上部開口部に約50g入れます。
手順3: 上部開口部へのお湯の注ぎ方
40〜50度のお湯を上部開口部に注ぎます。お湯は溢れない量にします。
手順4: 放置時間
お湯を注いだ後、約2時間放置します。
手順5: 下部開口部の布・タオルの取り外し
2時間後、下部開口部に詰めた布やタオルを取り出します。
手順6: 汚れの洗い流し方
上部と下部の開口部に水を注いで汚れを洗い流します。水圧を強くすることが効果的です。
これが二重開口部浴槽をオキシクリーンで清掃する方法です。
また、二重開口部浴槽専用の清掃ホースの使用もおすすめです。
ジェット水流を利用して効率よく浴槽を清掃できるこのホースは、発売以来人気の商品で、2年間の保証期間があります。
二重開口部の浴槽をお持ちの方は、このホースの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
オキシクリーン使用時の注意点とコストコオキシクリーンの特長
オキシクリーンを使用する際は、手順と推奨される使用量を正しく守ることで、浴槽へのダメージを防ぐことができます。
浴槽を清掃するときのオキシクリーンの使用ポイントは以下の通りです。
オキシクリーンの浸け置き時間と濃度を正確に守る
- 熱湯ではなく、ぬるま湯で使用する(最初に少量のお湯で溶かし、その後冷水で薄める)
- 他の洗剤(塩素系漂白剤や家庭用洗剤など)とは混ぜない
- 使用する前に目立たない部分で色落ちや損傷がないかテストをする
- 換気をしながら清掃し、使用後は手をしっかりと洗う
これらの注意点を守りながら、安全に浴槽を清掃しましょう。
浴槽清掃におすすめのコストコ製オキシクリーン
日本製とアメリカ製のオキシクリーンでは洗浄力に差があります。
特に、コストコで購入できるアメリカ製のオキシクリーンは浴槽清掃に適しています。
コストコのアメリカ製オキシクリーンは日本製とは成分の配合が若干異なり、特に大容量であることと、界面活性剤が含まれていることが特徴です。これにより、頑固な汚れを効果的に落とすことができます。
コストコのオキシクリーンの特徴
- 驚くほど大容量(5.26kg)
- 界面活性剤配合で強力な洗浄効果
- コストパフォーマンスが高く、多用途に使用可能
特に単一開口部の浴槽を清掃する際には、一度に約500〜600gのオキシクリーンを使用することが推奨されます。
定期的な清掃を行う際には、大容量のオキシクリーンが非常に便利です。
小容量オキシクリーンの選び方と安全な保管方法
大容量のオキシクリーンが必要ない場合、グラフィコの日本版小容量オキシクリーンを選ぶのも良い選択です。
グラフィコのオキシクリーンは使い勝手の良い500gのコンパクトサイズで提供されています。
コストパフォーマンスはコストコ製品に劣る可能性がありますが、初めての使用にはちょうど良いサイズです。
また、無香料であるため、匂いに敏感な方に特にお勧めです。
界面活性剤を含むオキシクリーンのメリット
コストコのアメリカ製オキシクリーンには界面活性剤が含まれており、これにより水と油を混ぜ合わせて汚れを落としやすくします。
浴槽内の頑固な汚れには、このような界面活性剤が含まれたコストコのアメリカ製オキシクリーンが特に効果的です。
大容量オキシクリーンの安全な保管方法
コストコの漂白剤は5.26kgと大容量であるため、通常の容器では保管が難しい場合があります。
購入後の保管には、オキシクリーンを別の容器に分けて保存することが推奨されます。
ただし、以下の点に注意しましょう。
密封容器への保管は避ける
- オキシクリーンは酸素系であり、酸素を放出する性質があるため、密閉すると爆発のリスクがある
- オキシクリーンを密閉して保管すると、容器内の圧力が増加し危険が伴う
そのため、小分けにして保管する際は、上記の安全対策を講じることが重要です。
オキシクリーンの保管方法と浴槽清掃のポイント
オキシクリーンの保管には、通気性が良く密閉されていない袋や容器が最適です。
例えば、上部に小さな穴がある袋や密閉されないタイプの容器が理想的です。
浴槽清掃でのオキシクリーン使用のまとめ
オキシクリーンを使用しても浴槽が破損することは稀ですが、素材によっては損傷する可能性があります。
金属製、木製、大理石製の浴槽はオキシクリーンで清掃する際に損傷する恐れがあります。
浴槽のタイプ(単一開口部か二重開口部か)によって、清掃方法が異なります。
単一開口部の浴槽ではオキシクリーンを使った浸け置き清掃が可能です。
二重開口部の浴槽では穴の中の汚れを手作業で取り除く必要があります。
コストコのオキシクリーンは大容量で、洗浄力が高いため浴槽清掃に適しています。
大容量のオキシクリーンは完全に密封しない容器に分けて保管することが推奨されます。
浴槽清掃の初心者は、オキシクリーンの使用方法と適切な清掃手順を事前に理解しておくことで、安心して作業に取り組むことができます。