夢の店舗や新しい事業を始める際、オープン日の選定は慎重に行うべきです。選んだ日が縁起の悪い日である場合、日付を変更すべきかどうか疑問に思う方もいるでしょう。
赤口は大安や仏滅と並ぶ六曜の一つで、あまり知られていないため、「赤口の日にビジネスを開始するのは避けるべきか？」と悩む人も多いです。
この記事では、赤口で事業を開始することの影響と、適切なオープン日の選び方について詳しく解説します。
赤口での開業は不吉か？
赤口は六曜において不吉な日の一つとされ、仏滅と同様に凶日に分類されます。
この日は陰陽道の赤舌神とその配下の六鬼が人々を惑わせ、トラブルを引き起こしやすい日とされています。
何をしても障害に遭遇しやすく、物事がスムーズに進まないと考えられています。
そのため、結婚式や入籍などのお祝い事には不向きであり、開業にも縁起が悪いとされています。
また、「赤」という文字が血や火を連想させることから、この日は特に刃物の使用や火災に注意が必要です。
一般的に、昔から多くの人々は日取りに縁起を重んじ、赤口の日に事業を始めることは避けられがちです。
赤口の吉時はいつ？
赤口は凶日とされますが、六曜の中では大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅の順に並び、赤口は仏滅よりも若干吉運があるとされています。
その主な理由は、赤口が午前11時から午後1時（午の時刻）の間だけは吉運に転じるためです。
この限られた時間帯においては、赤口も吉日となりますが、仏滅には吉となる時間帯がないため、一日中凶日となります。
この点で赤口は仏滅よりもましとされていますが、仏滅が物が滅ぶことを意味するのに対し、赤口はより広範囲での不調をもたらす日とされることがあります。
このため、赤口の日にお祝い事や開業を行うのは避けるべきであり、吉時がある場合でも慎重に対応することが推奨されます。
ビジネス開始日の選び方
ビジネスの開始日は個人の意向や事情に基づいて決定されることが多いですが、一般的に以下のような日が選ばれることが多いです。
吉日の選定
新しいビジネスのスタートは人生の新章の始まりです。
そのため、多くの人は凶日よりも吉日を選ぶことを好みます。
後述するように、六曜の大安だけでなく、一粒万倍日や天赦日も選び方の選択肢に入ります。
中には、大安と一粒万倍日が重なる日を特に良い吉日として選ぶ人もいます。
記念日を開業日に
自分や家族、パートナーの誕生日や結婚記念日など、個人的な記念日を開業日として選ぶ人もいます。
月初めの選択
月の初日を新たなスタートとして選ぶ人もいます。
これは月初めが新しい始まりに適していると考えられるためです。
語呂合わせによる選定
特定の業種にちなんだ日付を選ぶ例として、歯科医院では「いい歯の日（11月8日）」や「よい歯の日（4月18日）」、焼肉店では「肉の日（2月9日）」を開業日に設定することがあります。
開業に避けるべき不吉な日
開業に不向きな日は赤口だけでなく、他にも気をつけるべき日が存在します。
仏滅
仏滅は六曜の中でも特に縁起が悪いとされる日で、一日中悪い運気が続くため、お祝い事や重要な契約、開業には不適切な日です。
しかし、最近では物が滅びることによって新しい始まりが生まれるという考え方から、敢えてこの日を選ぶ人もいます。
不成就日
不成就日は文字通り、何事も成功しないとされる日です。
開業や重要な契約、大規模な購入など、成功を期待する活動には向かないため、この日の選択は避けた方が良いでしょう。
開業日に縁起を考慮する重要性
現代において、多くの人が六曜を迷信とみなし、特に日取りを気にせずに開業日を決めることがあります。
個人的に問題がないと感じるかもしれませんが、ビジネスでは多種多様な人々と関わるため、異なる価値観を持つ顧客や取引先も存在します。
その中には縁起を重視する人も多く、そうした人々が縁起の悪い日に開業した企業との取引を敬遠する可能性があります。
つまり、自身が縁起を気にしないとしても、ビジネス関係者の中にはそれを重要視する人がいるかもしれません。
赤口のような凶日に開業しても必ず失敗するわけではなく、大安のような吉日に開業して必ず成功するわけでもありませんが、多くの人が縁起を気にするため、不安を避け、事業に集中するためにも、縁起の良い日を選ぶことが推奨されます。
まとめ
赤口は仏滅と共に六曜で特に凶とされる日です。
この日にビジネスを開始するのは避けた方が良いでしょう。
もし赤口に開業する場合でも、午前11時から午後1時までの間は吉時となるため、この時間帯を利用することができます。
しかしながら、一般的にビジネス界では縁起を気にする人が多いため、大安だけでなく一粒万倍日や天赦日などの吉日を選ぶことが推奨されています。
