新しいスマートフォンやタブレット、携帯ゲーム機を手に入れたら、その画面を守るために保護フィルムを貼ることが一般的です。
特に初心者の方は、フィルムを貼る際に気泡が入ってしまうことがあり、どう対応すればよいか悩むことも少なくありません。
この記事では、保護フィルムに気泡ができた場合の対処法と、覚えておくと便利な情報を紹介します。
保護フィルムの気泡が自然に消える理由
風船を膨らませた後、時間が経つと自然としぼむことがありますよね。
これは風船の結び目から空気が漏れるのではなく、ゴムの表面にある微小な穴から空気が徐々に漏れていくためです。
この原理は保護フィルムにも当てはまります。
フィルムの表面にある細かな穴を通じて、気泡の中の空気が少しずつ外に出ていき、最終的には気泡が消えるのです。
つまり、保護フィルムの気泡が消えるのも、風船の空気が抜けるのと同じ原理です。
スマートフォン用保護フィルムの気泡への対処法
スマートフォン用保護フィルムの気泡への対処法について紹介します。
- 時間をかければ気泡は解消されることも
- 気泡を端に移して解消を試みる
気泡は時間をかければ解消されることも
フィルムを貼り直した後に気泡が残っている場合、しばらく待ってみると自然と消えることがあります。
保護フィルムに現れた気泡は、時間が経つにつれて自然に解消することが多いです。
気泡を端に移して解消を試みる
フィルム上にできた気泡をゆっくりと端に押しやると、気泡が消えやすくなります。
通常、気泡は一晩から数日で自然に消えることがほとんどですが、古いタイプのフィルムでは残りやすいため、気泡が消えやすい新しい製品を選ぶことが推奨されます。
気泡が残るとデバイスの使用感に影響が出る可能性があるので、注意が必要です。
気泡の除去が難しい場合の原因と解決策
気泡の除去が難しい場合の原因と解決策について紹介します。
- フィルムに付着したホコリ
- 端が丸いデバイスの場合
フィルムに付着したホコリ
気泡が数日たっても消えない場合、ホコリが気泡の原因になっている可能性があります。
ホコリが付くと、気泡が残りやすくなります。
フィルムを貼る際は、ホコリの少ない環境で作業を行い、デバイスの電源を切ることが大切です。
端が丸いデバイスの場合
デバイスの端が丸みを帯びているモデルでは、気泡が消えにくいことがあります。
例えば、端が丸いiPhone SE(第2世代)の場合、フィルムの端に気泡が溜まりやすくなります。
このような状況では、デバイスにぴったり合った専用のフィルムを選ぶことで、フィルムが端に密着し、気泡が抜けやすくなります。
スマートフォンの保護フィルムに関する間違ったお手入れ方法
スマートフォンの保護フィルムに関する間違ったお手入れ方法を紹介します。
- ドライヤーの使用
- 過剰な圧力の加え方
ドライヤーの使用
一部の情報源では、ドライヤーを使用して気泡を取り除く方法が推奨されていますが、これはおすすめできません。
ドライヤーの熱が気泡を拡大させる可能性がありますが、スマートフォンには熱に敏感な部品が多く含まれているため、デバイスの損傷やデータ喪失、さらには火災の危険性もあります。
過剰な圧力を加える
気泡を強く押すことは、保護フィルムを損傷させるリスクがあります。
保護フィルムは薄いので、強い圧力を加えると簡単にダメージを受ける可能性があります。
気泡を除去する際は、硬いカードを使う方法がより安全です。
フィルムの貼り直し時における間違ったホコリ除去方法
スマートフォンの画面フィルムを貼り直す時における間違ったホコリ除去方法について紹介します。
- ドライヤーを使用したホコリの除去
- アルコール入りクリーニングティッシュの使用
- 普通のティッシュで拭く
- 水洗い
ドライヤーを使用したホコリの除去
ドライヤーでホコリを飛ばそうとすると、逆にホコリを巻き上げてディスプレイに付着させてしまう可能性があります。
細かいホコリはドライヤーの風では完全には除去できないため、この方法は推奨されません。
アルコール入りクリーニングティッシュの使用
アルコールが含まれるクリーニングティッシュでスクリーンを拭くことは、ディスプレイや内部の部品を傷つける可能性があります。
見た目は綺麗になるかもしれませんが、長期的には避けた方が良いでしょう。
普通のティッシュで拭く
普通のティッシュでスクリーンを拭くのも避けるべきです。
ティッシュの粗い繊維が画面に微細な傷をつける可能性があり、また汚れを完全には取り除けないことがあります。
水洗い
スマートフォンを水で洗うのは推奨されません。
防水機能があるモデルでも、完全に水を避けられるわけではなく、少量の水でも故障の原因になることがあります。
デバイスの防水性能を示すIPX等級を確認し、その限界を把握しておくことが重要です。
気泡が入った保護フィルムの正しい貼り直し方
保護フィルムに気泡ができた時、通常はしばらく待って自然に消えるのを見守るのが一般的ですが、なかなか消えない場合は貼り直しが必要になることがあります。
ここでは、正しい貼り直し手順をご紹介します。
■ステップ1:手の清潔化
フィルムに触れる前に、手を洗うか清潔な手袋を着用することで、指紋や汚れがフィルムにつくのを防ぎます。
■ステップ2:作業環境の整備
作業スペースを清潔に保ち、ホコリがフィルムに付着しないようにします。テーブルを拭いたり、空調を止めたりすることが有効です。
■ステップ3:デバイスの電源を切る
作業中はデバイスの電源をオフにして、静電気によるホコリの付着を防ぎます。
■ステップ4:カードの準備
フィルムを剥がすときに、プラスチックのカードを使用すると便利です。
■ステップ5:テープの使用
フィルムの端にテープを貼り、手で直接触れずに持ち上げることができます。
■ステップ6:フィルムの丁寧な剥がし
用意したカードを使って、フィルムを慎重に剥がします。フィルムを傷つけないように注意しながら作業を行います。
■ステップ7:画面のクリーニング
フィルムを剥がした後は、テープやクリーニングクロスで画面のホコリを除去します。強く擦ると画面を傷つける可能性があるので、優しく拭き取りましょう。
■ステップ8:フィルムの再貼り
画面を綺麗にした後、フィルムを再び慎重に貼り付けます。気泡が発生したら、端に向かって押し出すことで取り除くことができます。
専門家によるフィルム貼り付けサービス
自分で気泡を除去するのが難しい場合は、プロフェッショナルによる貼り付けサービスを利用すると良いでしょう。
有料ですが、専門の技術で完璧な貼り付けが期待できます。
サービスは「ヨドバシカメラ」「ビックカメラ」「ヤマダ電機」などで提供されていますので、近くの店舗を利用するのが便利です。
保護フィルムの端部に気泡が残る問題への対処法
保護フィルムに気泡が発生した場合、まず試すべきはフィルムの貼り直しです。
この際、フィルムにホコリが入らないように注意深く作業してください。
それでも気泡が消えない場合は、数日間放置して自然に気泡が抜けるのを待つと良いでしょう。
多くの場合、この方法で気泡はなくなります。
それでも気泡が残るときは、ホコリが付着しているか、フィルムとデバイスの相性が悪い可能性があります。
ホコリを再確認するか、デバイスに合う別のフィルムを試してみるのも一つの方法です。
解決しない場合は、プロによる貼り付けサービスの利用も検討してみてください。