サツマイモは健康や美容に良いとされ、多くの人に愛されている食材です。
実はサツマイモは家庭菜園に最適で、手軽に始めることができるのです。
しかし、どこでサツマイモ苗を手に入れることができるのでしょうか?
多くの方が疑問に思うかもしれませんが、実際にはホームセンターでサツマイモ苗を購入できるんです。
この記事では、サツマイモ苗を取り扱っているホームセンターや、適切な購入時期についてご説明します。
さらに、植え方、保管方法、さまざまな種類の苗についても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
サツマイモ栽培にぴったりの苗はホームセンターで!
サツマイモ苗は、地元のホームセンターで簡単に見つけることができます。
この記事では、サツマイモ苗を購入できる主要な場所と最適な購入時期について詳しく解説します。
特にホームセンターでの予約購入が便利です。
以下にサツマイモ苗を取り扱う代表的なホームセンターをいくつか挙げます。
- コーナン
- カインズ
- コメリ
- ビバホーム
- カーマホームセンター
- ケーヨーデイツー
- ナフコ
サツマイモの植え付けに最適な時期は6月なので、5月初めからの購入が可能です。
予約購入を行えば、5月初めにサツマイモ苗を入手することができます。
気候の変動により苗の供給が不安定になることがあるため、
売り切れる前に手に入れるためにも予約がおすすめです。
予約は3月から4月にかけて行われ、10本1束単位で予約可能です。
確実に手に入れたい方は早めの予約が良いでしょう。
お近くのホームセンターでも予約販売が行われている可能性があるので、店舗に問い合わせてみるのも一つの方法です。
サツマイモ苗を多様な販売ルートで手に入れる方法
サツマイモ苗はホームセンターだけでなく、他の店舗やオンラインでも購入することが可能です。
ここでは、ホームセンター以外の購入先について紹介します。
- JAの直営店
- 種苗専門店
- オンラインマーケットプレイス(例:Amazon、楽天)
JAの直営店では、オンライン注文や店頭での購入が可能です。
販売期間はホームセンターと同じく5月から開始され、店舗によっては10本や50本単位で販売されています。
種苗専門店では品種の多様性が特徴で、オンラインと店頭の両方で購入できます。
特に鹿児島県の種苗店では、4月末から5月末にかけて売り切れることが多いそうです。
予約販売は4月から始まるので、早めの注文が推奨されます。
一方、Amazonや楽天などのオンラインマーケットプレイスでは、販売時期に関係なく年中いつでもサツマイモ苗を購入することができます。
販売時期を逃したり、近くの店舗で見つからなかった場合は、Amazonや楽天での購入を検討するのも良いでしょう。
サツマイモ苗の栽培方法:庭がなくても問題なし!
庭がない環境でもサツマイモ苗を育てられるか気になりますか?
実は、サツマイモ苗はプランターや袋を使った栽培も可能です。
ここでは、サツマイモ苗の植え方、プランターでの栽培方法、そして収穫後の保存方法について詳しくご説明します。
サツマイモ苗には「切り苗」と「ポット苗」の2種類があります。それぞれの特徴と栽培初心者に適した選び方を解説します。
切り苗
切り苗は栽培が比較的簡単で、初心者にも適しています。
プランターでも地植えでも、土に挿すだけで育てられます。
ポット苗
ポット苗は、ツルが伸びた後にそれを切って植える方法です。
切り苗に比べると少し手間がかかりますが、初心者にも挑戦可能です。
サツマイモ苗の栽培プロセス
サツマイモ苗の栽培の工程は以下の通りです。
苗の選び方
茎が太く、葉色が濃く、節間が短い苗を選びます。
節間とは、葉や枝が生える部分(節)の間の距離です。
4〜5節あり、長さが15〜20cmの苗が適切です。
土作り
サツマイモは日当たりが良く、通気性のある乾燥した土を好みます。
植え付け前に土を耕し、適切な土作りをしましょう。
肥料
サツマイモは肥料が多いとツルが伸びすぎるため、最小限の肥料で育てます。
「ボカシ肥」や「マイガーデンベジフル」などのバランスの良い配合肥料がおすすめです。
植え付け
畝(土を盛り上げた部分)を作り、マルチングシートで覆います。
畝を作ることで、根の伸びが良くなり、水や肥料の吸収が良くなります。
サツマイモの栽培では、苗の間隔と植え方が重要です。
最初に、苗と苗の間を30cmに設定し、マルチングシートに穴を開け、約10cmの深さの楕円形の穴を掘ります。
苗をその穴に寝かせて、茎の3〜4節が土に覆われるように植えます。土が乾燥している場合、植え付け後にたっぷり水を与えます。
植え付け後の追肥は不要です。
植え方の選択肢
■斜め植え
根が横方向に伸びやすく、長いサツマイモが収穫できます。
一般的に収穫量も多くなります。
■垂直植え
根が縦方向に短く伸びるため、短く丸いサツマイモができます。
斜め植えと比べて収穫量は少なめですが、甘みが強くなる傾向があります。
つる返しの方法
サツマイモのツルが土に触れると、葉のつけ根から根が生え始めることがあります。
これを防ぐために、つる返しを行います。
つる返しとは、ツルを土から引き上げて反転させ、根を剥がし、葉の上に置く作業です。
ツルが土に根を張らないように、見つけ次第、つる返しを行ってください。
収穫のタイミングと方法
サツマイモの収穫は、植え付けてから約110〜120日後に行います。
晴れた日の午前中に収穫し、午後にサツマイモを干して表面を乾かします。
株元のツルを切り、マルチングを取り除き、スコップで周囲から掘り起こして収穫します。
霜が降りる前に収穫を終えることで、サツマイモの保存性を保ちます。
収穫時期を遅らせるとサツマイモは大きくなりますが、形や色が悪くなることもあります。
サツマイモのプランター栽培と袋栽培:ベランダでも栽培可能!
サツマイモは通常地植えで栽培されることが多いですが、プランターや袋を用いた栽培も可能です。
これにより、庭がない場合でもベランダでサツマイモを栽培することができます。
プランターや袋栽培では、地植えと同じく苗を30cmの間隔で植えることが推奨されます。特に家庭菜園には深型のプランターが適しています。
袋栽培は非常に便利で、培養土の袋を直接プランターとして使うことができます。
これにより、別途プランターを購入する必要がありません。以下に袋栽培でのサツマイモ苗の植え方をご説明します。
■培養土袋の準備
- 培養土の袋を転がらないように底を平らにし、ガムテープで固定してプランターとして使用します。
■排水穴の設置
- 培養土袋が密閉されているため、排水が悪くなることがあります。
- 良好な排水のため、袋の底と側面の下部に穴を開けます。
- 土の量に応じて穴を開けます(例:25Lの土には25個の穴)。
■植え付け
- 培養袋の狭いスペースを考慮して、垂直植えを行います。
- 1つの袋に切り苗を1つ植え、植えた後はたっぷりと水をやります。
■収穫
- 収穫時期は地植えと同様、植え付けから約110〜120日後です。
- 収穫時には、袋を横にしてカッターで縦に切り、サツマイモを取り出します。
サツマイモの甘さを最大限に引き出す熟成保存の方法
サツマイモの甘みを引き出すためには、収穫後の熟成保存が非常に重要です。
収穫直後に食べるよりも、一定期間保存することで、サツマイモの甘みが増すことが知られています。
私自身もこの方法を知るまでは、収穫後すぐにサツマイモを食べることが多かったのですが、研究によれば、収穫後3〜4週間保存することでデンプンが糖に変化し、甘みが増すことが分かっています。
保存する際のポイントとして、9℃以下の低温では糖化が進む一方で腐敗しやすくなるため、冷蔵庫での保存は避けた方が良いです。
20℃以上になると芽が出てしまうので、10〜15℃の温度が理想的です。
効果的な保存方法としては、新聞紙でサツマイモを一つずつ包んで、適切な温度で保管することをおすすめします。
この方法でサツマイモの自然な甘みを存分に引き出すことができます。
サツマイモ苗の選び方:食感と味を重視して!
サツマイモには約60種類もの苗があり、それぞれ異なる食感や味を楽しむことができます。
大きく分けて、「ほくほく系」と「しっとり系」のサツマイモがあります。
以下で、それぞれのタイプの特徴とおすすめの品種を紹介します。
自分好みのサツマイモ苗を見つけてみてください。
ほくほく系のサツマイモ
天ぷらや大学芋など様々な料理に向いています。
紅あずま:一般的によく見かける早成種で、貯蔵性に優れていますが、湿度管理が重要です。
鳴門金時:高糖度で上品な甘さが特徴で、初心者にも栽培しやすく、2〜3ヶ月の貯蔵でより甘くなります。
しっとり系のサツマイモ
スイーツ作りに適しており、焼き芋にすると特に美味しいです。
安納芋:しっとりした食感と強い甘みが特徴で、1ヶ月程度の涼しい場所での貯蔵で甘みが増します。
シルクスイート:は滑らかなしっとり感で、焼き芋にするとスイーツのような味わいになります。
紅はるか:は高糖度でしっとりした甘さがあり、後味がすっきりしていて、貯蔵すると甘みが強まります。
サツマイモ苗の選択は、最終的には自分の好みの食感や味に合わせて選ぶと良いでしょう。
サツマイモ栽培のポイントまとめ
サツマイモ苗の購入は通常5月からが一般的ですが、ホームセンターでの予約を3月から4月に済ませることがおすすめです。
JA直営店などでもサツマイモ苗を購入することができ、オンラインショップ(例えばAmazonや楽天)では年中いつでも購入可能です。
サツマイモは地植えだけでなく、プランターや袋を使用した栽培も可能で、家庭菜園にも適しています。
収穫後のサツマイモは、デンプンが糖に変わるので、約1ヶ月の熟成貯蔵をすると甘みが増します。
約60種類ものサツマイモ苗があり、品種によって栽培の難易度は異なりますが、初心者向けの品種もあります。
サツマイモの品種は大きく「ほくほく系」と「しっとり系」に分かれ、それぞれの品種で甘みや食感が変わります。
家庭菜園でのサツマイモ栽培は、地植え以外にもプランターや培養土の袋を使って行うことができ、楽しく興味深い体験ができます。
サツマイモ栽培は家庭菜園で手軽に始められる趣味の一つですので、ぜひ自分の好みに合う品種を選んで、ご自宅での栽培に挑戦してみてください。