掃除機は毎日のお掃除に不可欠な道具ですが、その効果的な使い方を正確に理解していますか?
上手に掃除機を使うことで、もっと楽に、もっと効率的に掃除ができるようになります。
この記事では、掃除機の効果的な使い方について詳しく解説します。
普段、何気なく掃除機を使っている方も、ここで新しい情報を得られるかもしれません。
掃除の正しい手順
掃除の正しい手順は「ドライ清掃、掃除機使用、ウェット清掃」という順番です。
意外かもしれませんが、実は掃除機は掃除の最初に使うものではないのです!
具体的には以下の手順で床掃除を行います。
- ドライタイプの床拭き器具で細かなほこりを除去
- 掃除機で大きなゴミを除去
- ウェットタイプの床拭き器具や水拭きで油脂汚れを除去
- 乾いた布で仕上げ拭き
掃除機を最初に使うと、排気で床に落ちたほこりが空中に舞い上がり、逆効果になることがあります。
また、ほこりを取る前に水拭きをすると、フローリングの溝などに汚れが入り込んでしまいます。
よって、最初に「ドライタイプの床拭き器具」を使って、やさしくほこりを取ることが大切です。
市販されている「クイックルワイパー」のような製品は、このドライタイプとウェットタイプの床拭き器具に相当します。
これらの製品について「どう使い分けるべきか」「正しい使用順序は何か」といった質問がよくありますが、汚れの種類と清掃の順序を理解すれば、もう迷うことはありません。
掃除機を効果的に使うためのポイントとタイミング
効果的に掃除機を使うための重要なポイントをいくつか紹介します。
朝が掃除機を使うのに最適な時間
1日の中で掃除機を使うのに最適なのは朝です。
人々の動きで舞い上がったホコリは、夜間に家族が寝ている間に床に落ち着きます。
そのため、朝はホコリが床に落ちていて、掃除機をかけるのに最適な時間です。
ただし、早朝に掃除機を使うと、近隣への騒音の問題が発生する可能性があります。
特にマンションなどでは掃除機の音が予想外に響くことがあります。
そのため、午前中に掃除を終えることが望ましいです。
朝一番にフローリングワイパーでサッとホコリを取るのも良い方法です。
畳は夜の掃除機がけがおすすめ
畳の清掃には、夜間の掃除機使用が効果的です。
夜行性のダニが畳に存在し、夜になると表面に現れるため、夜に掃除機をかけると、ホコリと共にダニも効率良く吸い取ることができます。
ただし、マンションなどで夜間の掃除機使用が難しい場合は、日中にカーテンを閉めて暗くし、1〜2時間後に掃除機をかけると、ダニが活動を始めるため効果的です。
掃除機使用前の準備
掃除機使用前の準備 掃除機をかける前には、部屋にある障害物を移動させましょう。
これにより、掃除機を止めずにスムーズに作業を進めることができます。
また、コード類を事前に片付けると、作業がより効率的になります。
床の水分は先に拭く
床の水分は先に拭く 通常の掃除機は水分を吸い取る機能がありません。
床に水分がある場合は、掃除機を使用する前に先に拭き取ってください。
そうしないと掃除機が故障する可能性があります。
掃除後の換気を心掛ける 以前は掃除中の換気が推奨されていましたが、現在は掃除後の換気が基本です。
掃除中に窓を開けると外の風によってホコリが舞い上がり、掃除が終わった後に床に再び落ちてしまいます。
そのため、掃除中は窓を閉めておき、作業が終わった後にしっかり換気しましょう。
掃除機の基本的な使い方
効果的な掃除機の使用方法を知ることで、より清潔な仕上がりを期待できます。
以下に掃除機の基本的な使い方について説明します。
部屋の奥から手前へ掃除機をかける
部屋の奥から始めて徐々に手前に向かって掃除機をかけるのが効率的です。
これにより、既に掃除したエリアを再び通らなくて済み、スムーズに作業を進めることができます。
掃除機をかける際の姿勢
掃除機をかけるときは、力を入れすぎて前のめりにならないようにしましょう。
床に力を入れて掃除機を押し付けると、吸引力が低下することがあります。
背筋を伸ばして、掃除機を軽く持つのが重要です。
ヘッドを床と平行にしてゆっくり動かす
掃除機の吸引力を最大限に引き出すためには、ヘッドを床と平行に保ち、床にしっかり接触させながらゆっくりと前後に動かすことがポイントです。
速く動かしすぎると汚れを十分に吸い取れないので、5〜6秒かけてゆっくりと動かします。
掃除機の引き動作で吸引力が高まる
掃除機を使用する際、押す動作よりも引く動作の方が吸引力が高くなります。
これは、押す動作で回転ブラシがゴミをかき上げ、引く動作でそれを吸い取るためです。
押し引きを交互に行いながら掃除機をかけるのが最も効果的な方法です。
T字型ヘッドは部分的に重ね掛けを
T字型のヘッドは、吸い込み口が中央にあるため、端の部分は吸引力が弱めです。
これを補うために、掃除した部分を部分的に重ね掛けすることで、掃除機の漏れを防ぎ、よりきれいに掃除が可能になります。
適切なノズルを使い分ける
掃除機に付属するさまざまなアタッチメントは、使う状況に応じて使い分けることが重要です。
■ブラシノズル
ブラシが付いたノズルは、家具の隙間など狭いスペースの清掃に最適です。
■剣先ノズル
狭い場所やサッシのような細かい箇所を清掃する際には、剣先ノズルが有効です。
まとめ
掃除機は部屋のゴミやホコリを手軽に除去してくれる便利な道具ですが、適切な使い方を知っていないと、掃除の効率が落ちることがあります。
さらに、適正な姿勢で掃除機を使用しないと、腰への負担が増し、掃除が辛くなる可能性があります。
この記事で紹介した掃除機の使い方やポイントを活用して、効率的かつ快適にお部屋を掃除しましょう!